持ち歩く

カメラを持ち歩く。

そもそも、カメラがなければ写真は撮れないので、ある状況に出くわしたときにカメラを持っているかどうかというのは決定的な問題だったりします。
しかし、仮に持っていたとしてもそれが適切な機材かどうかという問題もあり、カメラの小型化への要求は長い間の課題でした。
しかしいつの間にやら携帯電話のカメラなんてのが当たり前になってきて、盗撮とかが社会問題になったりしているのです。
その昔、ワニブックスかなんかで、アクションカメラなんていう本があったと思います。昨今の盗撮とか、ほとんどこの本に載っている様な手法ですので、結局簡単に機材を入手できる様になって誰でもできる様になったのから社会問題化したのでしょう。
ま、このとばっちりというか、町中で写真を撮るのが躊躇される様になったのは困りものですが。

もともと35mmカメラってのは軽量で機動性重視のカメラだったはずですが、一眼レフはどうしても大きく重くなりいつもいつも持ち歩くってのは大変です。OM-1が登場して以来、小型軽量ってのはトレンドとして続いてきていると思いますが結局のところ一眼レフは大きく重い。交換レンズまで入れると結構重装備になるのです。
学生時代はまだ若くて体力もあったので、結構一眼レフをいつも持っていました。講義に出席するのになぜか鞄の中はカメラしかなかったとかいうふざけた学生でしたね。しかし時代は流れて鞄の中にはノートパソコンがいつもはいる様になり、これとカメラの共存はかなり難しく、カメラはコンパクトカメラを上着のポケットに入れておくだけ、という状態でした。当時はBigMiniだっけ、結構いいカメラでした。ミノルタCLEも愛用していましたが、これはポケットに入れるのは無理でしたのでいつも持ち歩くというわけにはいきません。仕事の関係とかネットでのやりとりとかで、ノートパソコンの方が重要性が高くなっていたのです。
ですからデジタルカメラが登場したときはうれしかったというか、メモカメラはすぐさまデジタルに移行しました。コンパクトデジカメは何台か買い換えた後ミノルタのDimageXiで止まっています。
よくできたカメラだとは思いますが、じゃぁこれで十分?というとそうではないのです。暗いところでぶれない様に撮るのは至難の業ですし、画質的も銀塩のコンパクトカメラ相当というところです。

しかし何より問題は、文頭に書いた様に盗撮が社会問題化してしまって小さいカメラで目立たない様に撮る、というスタイルがかえって危険になってしまったのです。
むしろ現代的にはやや目立つぐらいの大きなカメラで堂々と撮っている方が、周囲の人も「あ、写真撮っているな」と認知してくれるのでいい様に思います。小型化して持ち歩きと画質が両立する様になったというのに皮肉な話ですが。

デジカメが一般化したので最近では、ノートPCとデジカメを同時に運べるバッグも登場したので、買ってみました。
やや厚みがあるので、普通のビジネスバッグとしては大きいですが、そもそも私の鞄の中にはPCと弁当箱しかはいっていません。弁当箱を入れるのに鞄には入れづらく、無理に押し込んでいる状態ですから、ちょうどいいのかも。
実際に、これで出勤してみました。意外と重さを感じず、5Dのボディとワイドズーム、90mmマクロ、弁当箱とノートPC、これだけ運んでも問題なさそうです。さらに、5Dは夜間撮影が得意ですから、これはなかかか良さそうです。

で、、現在3日目なんですが。  

一枚も撮ってません。 運んでいるだけ。 これはこれでいかがなものか。ポケットの中にはXiもはいっているし。